クラブハウス、ルルーシュの自室。
スザクとルルーシュは顔を見合わせソファに座り込んだ。
「はぁ、おつかれ…」
ルルーシュは大きな猫を思わせる様に、しなやかに伸びる。
「お疲れ様」
スザクも真上に手を伸ばし、全身を伸ばしながらの返答だ。
「ここの生徒会はいつもこんな感じなの?」
不思議そうに尋ねるスザクに、ルルーシュはうんざりした顔をしながら『あぁ』と答えた。
「いつもだよ。会長の思い付き。今日だってそうだっただろ?」
伊達眼鏡を見ての強行、眼鏡祭。
ルルーシュは自分の掛けていたノンフレームの細身の眼鏡の中心を触りクイッと上げた。
ソファにもたれ掛り、脚を組むルルーシュは眼鏡の効果抜きでもとても優雅で甘美ささえ感じられる。
「やっぱり眼鏡って凄いね。掛けただけでルルーシュさえ優等生に見えるなんて」
冗談混じりのスザクの言葉に、ルルーシュは『オレはいつでも優等生だ』
と答えるがそんな事無いとスザクがケラケラ笑う。
「ね、僕は?」
一頻り笑った後で、スザクはクルッとルルーシュの方に身を乗り出し、自分はどうかと尋ねる。
ぽけぽけっと言う表現がとても似合う笑顔で笑うスザクを、ルルーシュはじっと見つめた。
エメラルドの瞳を覗き込むと、ルルーシュの心臓がコトンっと急に動かされる。
「ね、どうかな?」
スザクに早く答えてと言わんばかりに更に見つめられると、ルルーシュの心臓はまるで狂った様に早くなる。
「に、に似合ってるんじゃないか?」
ルルーシュは挙動不審を隠しながらそう答えるが、スザクはそんなルルーシュに気付く様子もなく
眼鏡が似合うと言われて単純に喜んででいた。
ルルーシュは今後会長が眼鏡祭を開催しようとしたら断固そししないと自分の心臓がもたないと思ったのだった。
=END=
**あとがき**
嘘眼鏡祭捏造☆
済みません、管理人の趣味です。